シーチキンの『はごろもフーズ(株)』が2018/6/13に株主優待制度の変更がありました!その内容と業績はどんなもんでしょう?同業他社の「ニチモウ」との指標比較もありますよー。
2018/6/13 15:30に株主優待制度の変更に関するお知らせがあった
「はごろもフーズ株式会社」(東証2部)
の優待変更内容と指標はどんな感じでしょう〜〜。
🏦事業の内容は・・・
『当社グループは、当社、子会社3社および関連会社1社で構成され、食品事業を主な事業内容とし、他に不動産賃貸等の事業を行っています。』(有価証券報告書より抜粋)
はごろもフーズは、1931(昭和6)年に後藤缶詰所として創業しました。
1958(昭和33)年にシーチキンの商標を登録。
1969(昭和44)年に社名をはごろも缶詰株式会社と改称し、1987(昭和62)年に社名を現在のはごろもフーズ株式会社と改称しています。
2000(平成12)年に東京証券取引所市場第二部に株式を上場しています。
🏦株主優待制度変更の理由は・・・
『平成30年10月1日をもって単元株式数の変更(1,000株から100株へ変更)および株式併合(普通株式2株につき1株の割合で併合)を実施することにともない、株主優待に関する基準株式数を併合割合に応じて変更するものです。
あわせて、株主の皆さまからの長期にわたるご支援に感謝の意を表するとともに、中長期的に当社株式を所有していただくことを目的として長期保有優遇制度を新設します。』(適時開示より)
🏦優待変更内容は・・
現行 3月末と9月末の年2回
1,000株以上 | 3,000円相当の自社製品詰合せ |
変更後 3月末と9月末の年2回
500株以上 3年未満 | 3,000円相当の自社製品詰合せ |
500株以上 3年以上 | 5,000円相当の自社製品詰合せ |
🏦開始時期は・・・
平成31年3月末現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。
新制度における継続保有期間の判定については、平成31年3月31日から過去に遡って行いますので長期保有の株主さんはよかったですね。
但し、平成30年6月28日開催予定の第89期定時株主総会において「単元株式数の変更、株式併合および定款の一部変更」に関する議案が承認可決されることを条件とします。となっているので現時点(6/20)ではまだ本決まりではないようです。
でもまあ、下にあるように大株主が「はごろも族」で占めていますので決まるでしょうね。
2018年6月19日終値の株価が、1,349円でしたので、この日の株価で優待権利の1,000株で1,345,000円必要です。(他に手数料などかかります。)
10月から売買単位が100株になって株式併合もありますので、今の株価で269,000円で買えることになりますが、優待目的ですと500株からになりますので金額的には変わりません。💧
🏦発表後の株価推移は・・・
株価 | 前日比 | |
発表前 6/11終値 | 1,337円 | |
発表日 6/13終値 | 1,348円 | 15:30発表 |
発表後 6/14終値 | 1,338円 | -10(-0.74%) |
発表後 6/19終値 | 1,349円 | +11(+0.82%) |
優待制度変更以外にはお知らせはありませんでした。
長期保有の拡充だったので株価の反応はほとんどなかったようですね。
2019年3月期の年間予想配当金は・・・18円です。
6/19時点の配当利回りは、約1.34%になります。
🏦6/19の株価で、変更後の配当+優待概算の年間予想利回りは・・・
500株(3年未満) | (1,345,000円) | 21,000円相当 1.56% |
500株(3年以上) | (1,345,000円) | 23,000円相当 1.71% |
直近1年間の高値は、1,430円(2017/8/28)・安値は、1,306円(2017/6/16)です。1年の差が 124円で中間値は、1,368円です。
🏦発表日終値(6/5)の過去同日(休みの場合は翌営業)株価の推移です。
2013年 | 1,072円 |
2014年 | 1,058円 |
2015年 | 1,182円 |
2016年 | 1,195円 |
2017年 | 1,316円 |
2018年 | 1,348円 |
劇的に上がってるって感じではないですね。
🏦3月決算経営指標等の推移です。

売上高、純利益、営業CF、有利子負債は百万円単位
直近5年間では・・・







曇りがちですが晴れ間もチラホラ・・・。
売上は徐々に上がっていますが、利益率が2%台となっています。
一株益は下がって来ています。
有利子負債はかなりいい感じで無くなって来ています。
ただ、今期はマカロニ製品を自主回収で指標がどうなるか分かりません。
大株主の状況(上位5社) | |
---|---|
公益財団法人はごろも教育研究奨励会 | 42.53% |
はごろも高翔会 | 7.23% |
後藤康雄 | 6.20% |
㈱静岡銀行 | 2.82% |
農林中央金庫 | 2.82% |
(平成29年3月31日現在)
ほとんど、はごろも族?で半分以上占めていますね。
個人株主は意外と少ないです。
特定投資株式
銘柄 | 保有株式数(株) | 保有目的 |
㈱静岡銀行 | 2,317,625 | 資金調達・金融サービス利用 |
三菱商事㈱ | 302,000 | 製品輸入・販売 |
三井物産㈱ | 307,000 | 製品輸入・販売 |
伊藤忠商事㈱ | 305,000 | 製品輸入・販売 |
伊藤忠食品㈱ | 87,100 | 製品輸入・販売 |
同業種の売上が近い「ニチモウ」と比較してみました。

(直近の決算より。株価などは2018年6月19日現在。)
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。
*はごろもフーズの時期利益予想は「マカロニ製品を自主回収したことにより、現時点では、売上高等への影響額や回収わる費用を合理的に見積ることが困難な状況です。」ということですので出ていません。
両者とも株価はあまり変化はないようです。ニチモウは下がっています。純利益も低めですね。
有利子負債は、はごろもフーズが少なくて良いのですが、ニチモウは多めです。
個人的に両社共、指標的にはあまり魅力がある感じではないですね。
はごろもフーズの筆頭株主の奨励会ってなんなんでしょうね?結構お金持ち??
🏦一株益の推移です。

ニチモウは昨年株式併合10:1したので3桁になっています。
売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。

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