コンタクトレンズの『(株)シード』が2018/7/9に株主優待制度に関するお知らせがありました!その内容と指標はどんなもんでしょう?「メニコン」との指標比較もありますよー。


お知らせ.png
2018/7/9 15:30に株式分割後の株主優待に関するお知らせがあった「株式会社シード」(東証1部)
の優待変更内容と指標はどんな感じでしょう〜〜。




5/10に1:3の株式分割のお知らせがあって、7/1が効力発生日になっていますので今の株価は分割後の株価になります。

通常ですと分割すると株価は急騰するのですが、ここは5/10の発表日終値は、6,760円で翌日5/11の始値は7,080円になったものの、終値は6,460円と逆に下がってしまいました。この日の安値と高値の株価差はなんど740円!
特別損失の計上や決算短信(悪くない感じ)も10日に発表になっていたのでこの差は何があったんでしょうかね?


🏦事業の内容は・・・ 

『当社グループは、当社及び子会社10社(期末日現在)により構成されており、コンタクトレンズの研究開発及び製
造販売と、コンタクトレンズケア用品、眼鏡、その他商品の販売を主たる業務としております。』(有価証券報告書より抜粋)

シードは、1957年に商号、株式会社東京コンタクトレンズ研究所として会社設立。
1987年に株式会社シードに商号を変更しています。
1989年に株式の店頭登録をしましたが、2004年に取消し、ジャスダック証券取引所,大阪証券取引所JASDAQスタンダードの上場を経て2013年に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場し、翌2014年に東京証券取引所市場第二部に市場変更、2017年に東京証券取引所市場第一部に指定されました。


🏦株式分割後の株主優待基準は・・・

『当社株主優待制度の対象は、毎年3月31日現在の当社株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上保有の株主様としており、この度の株式分割後においても、1単元(100株)以上を保有されている株主様を対象とすることに変更はございません。』(適時開示より)

以前は6,000円以上での優待でしたが、今回は2,000円台で貰えるようになりましたね。


🏦優待変更内容は・・

変更前(Bコース) 3月末の年1回
3年未満3年以上
100株以上 1,000ポイント 3,000ポイント
1,000株以上 3,000ポイント 5,000ポイント

変更後(Bコース) 3月末の年1回
3年未満3年以上
100株以上 1,000ポイント 3,000ポイント
1,000株以上 3,000ポイント 5,000ポイント
3,000株以上 4,000ポイント 6,000ポイント

Bコースは地方名産品や寄付、Aコースは保有株式数や年数に関係なく選べる「自社コンタクトレンズケア用品セットまたは株主ご優待券」で、A.Bいすれかの選択制になっています。


🏦開始時期は・・・

2019年3月末現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。


2018年7月13日終値の株価が、2,165円でしたので、この日の株価で優待権利の100株で216,500円必要です。(他に手数料などかかります。)


🏦発表後の株価推移は・・・

株価前日比
発表前 7/6終値2,021円
発表日 7/9終値2,085円15:30発表
発表後 7/10終値2,072円-13(-0.62%)
発表後 7/11終値2,067円-5(+0.24%)

優待制度変更以外にはお知らせはありませんでした。
優待内容の発表だったので株価の反応はほとんどなかったようですね。
この後、2日間で100円程上げています。


2019年3月期の年間予想配当金は・・・12円です。
7/13時点の配当利回りは、約0.55になります。


🏦7/13の株価で、変更後の配当+優待概算の年間予想利回りは・・・

100株 (216,500円)2,200円相当 1.02%
 (同上3年以上)4,200円相当 1.94%
1,000株 (2,165,000円)15,000円相当 0.69%
 (同上3年以上)17,000円相当 0.79%
3,000株 (6,495,000円)40,000円相当 0.62%
 (同上3年以上)42,000円相当 0.65%
(税金などは考慮していません。)


直近1年間の高値は、2,699円(2018/5/26)・安値は、756円(2017/7/31)です。1年の差が 1,943円で中間値は、1,727円です。
この1年は徐々に上がって来ています。


🏦発表日終値(7/9)の過去同日(休みの場合は翌営業)株価の推移です。
2013年296円
2014年470円
2015年382円
2016年412円
2017年813円
2018年2,085円
株式分割の調整済で端数は切り捨てにしています。
5年間で株価は、約7倍になっています。



🏦3月決算経営指標等の推移です。
シード推移.png
売上高、純利益、営業CF、有利子負債は百万円単位


曇り晴れ.png 売上げはほぼ毎期上がっています。
晴れ.png 営業活動によるキャッシュ・フローの赤字はありません。
曇り晴れ.png 一株益は上がっています。
晴れ.png 一株純資産は上がっています。 
曇り雨.png 自己資本比率は平均で32.4%です。
曇り.png 自己資本利益率は平均で7.5%です。
雨.png 有利子負債依存率は平均で47.6%です。

売上などはほぼ上がっていて晴れ間が多いのですが、有利子負債とかは雨模様になってしまっています。


大株主の状況(上位5社)
㈱SMBC信託銀行 21.76%
みずほ信託銀行㈱ 17.25%
野村信託銀行㈱ 14.40%
三井住友信託銀行㈱ 5.58%
日本トラスティ・サービス信託銀行㈱ 5.48%
*個人その他の株主数 3,609人で、その他と合わせた割合は全体の 21.47%です。
(平成29年3月31日現在)
ほぼ金融関係で占めていますね。
個人株主は思ったよりは少ない印象です。


特定投資株式
銘柄保有株式数(株)保有目的
㈱ビックカメラ400,000取引関係維持・強化
大木ヘルスケアホールディングス㈱45,150取引関係維持・強化
大木ヘルスケアホールディングス㈱200,000取引関係維持・強化
㈱みずほフィナンシャルグループ33,000取引関係維持・強化
㈱りそなホールディングス3,000取引関係維持・強化
㈱ビジョナリーホールディングス2,040取引関係維持・強化




同業種の「メニコン」と比較してみました。
シード比較.png
(直近の決算より。株価などは2018年7月13日現在。)
・分割・併合があった場合は調整していますので決算数値と違うことがあります。
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。

メニコンの5年間の株価比は、「3年間」になります。
メニコンはシードに比べて時価総額も売上も多いので単純な比較にはなりませんが、有利子負債は少ないです。
ただ、ROE、純利益率はシードの方が良いですね。
配当性向はシードが19%なので純利益が安定して高くなったら増配の余地はまだまだありそうですね。
2社共予想PERは高めです。


🏦一株益の推移です。
シード一株益.png
こちらはシードはちょっとデコボコしていますが、メニコンはきれいに上がっていますね。



売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。










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