『東海カーボン(株)』から2018/12/3に株主優待制度に関するお知らせがありました。昨年新設したその内容はどんな感じでしょうか?同業他社との指標比較もありますよー。

🏦事業の内容は・・・
『当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(東海カーボン株式会社)、子会社27社及び関連会社3社から構成されており、その主な事業分野と当該各事業分野に係る当社及び関係会社の位置付けは次のとおりであります。
(中略、以下抜粋)
カーボンブラック事業、黒鉛電極事業、ファインカーボン事業、工業炉及び関連製品事業、その他事業(摩擦材、リチウムイオン二次電池用負極材、不動産賃貸)』(有価証券報告書より抜粋)
🏦ざっくり沿革

🏦優待制度・・・
2017年12月に優待が新設されました。その時のお知らせです。
『当社は2018年に創業100周年を迎えます。つきましては、これまでご支援いただきました株主の皆様に感謝の意を表するため、株主優待制度を新設することといたしました』(2017年12月22日の適時開示より)
🏦優待制度の内容は・・
12月末日の年1回
1年未満 | 1年以上3年未満 | 3年以上 | |
100株以上 | 無し | 2,000円相当 | 3,000円相当 |
1,000株以上 | 2,000円相当 | 3,000円相当 | 5,000円相当 |
1年以上の縛りがあるので残念ながら今年保有しても今回は貰えないですね。
保有期間は遡るようですので2015年12月の権利付最終日以前に保有した方は3年以上の優待が貰えるようです。
🏦開始時期は・・・
2018年12月31日現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。
(権利付最終日は、2018年12月25日になります。)
優待を貰いたい方は最終日までに保有して1年待つことになります。
『貸株サービス等をご利用の場合は株主番号が変わり、株主名簿の継続性が途切れることがございますのでご注意ください。』とのことでした。
2018年12月5日終値の株価が、1,520円でしたので、この日の株価だと最低優待権利の100株で152,000円必要になります。(他に手数料などかかります。)
但し、1年目に欲しい方は1,000株必要ですので、1,520,000円になります。
🏦発表後の株価推移は・・・
株価 | 前日比 | |
発表前 11/30終値 | 1,576円 | |
発表日 12/3終値 | 1,644円 | 15:00発表 |
発表後 12/4終値 | 1,549円 | -95(-5.78%) |
発表後 12/5終値 | 1,520円 | -29(-1.87%) |
お知らせは優待内容だけでしたが株価下がりましたね。
12/5は前日のダウ急落の地合いもあってか更に下げてしまいました。
2018年12月期の年間予想配当金は・・・24円です。
12/5時点の配当利回りは、約1.58%になります。
🏦12/5の株価で、配当+優待概算の年間予想利回りは・・・
100株 1年以上 | (152,000円) | 4,400円相当 2.89% |
100株 3年以上 | (152,000円) | 5,400円相当 3.55% |
1,000株 1年未満 | (1,520,000円) | 26,000円相当 1.71% |
1,000株 1年以上 | (1,520,000円) | 27,000円相当 1.78% |
1,000株 3年以上 | (1,520,000円) | 29,000円相当 1.91% |
優待では100株3年以上の利回りが良いですね。
直近1年間の高値は、2,373円(2018/6/4)・安値は、1,122円(2017/12/14)です。差は 1,251円で中間値は、1,747.5円ですので現在の株価は中間値よりも低いですね。
🏦発表日終値(12/3)の過去同日(休みの場合は翌営業)株価の推移です。

5年間で見ると2016年から一気に上がって、約4.7倍になっています。
🏦決算経営指標等の推移です。

売上高、純利益、営業CF、有利子負債は百万円単位
直近5年間では・・・







一応、曇っているけど晴れ間もチラっと見えて来たって感じですか。
有利子負債もまあまあ少なめで自己資本率は高いのですが、自己資本利益率は低いです。
一株益、一株純資産があまり安定していないのですが、こちらもまあまあ上がっていますね。
大株主の状況(上位5社) | |
---|---|
日本マスタートラスト信託銀行㈱ | 10.99% |
日本トラスティ・サービス信託銀行㈱ | 7.37% |
JP MORGAN CHASE BANK 380084 | 4.29% |
㈱三菱東京UFJ銀行 | 3.54% |
三菱商事㈱ | 3.00% |
当年度 特定投資株式(貸借対照表計上額上位5社) |
---|
・㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 5,494,680株 |
事業機会の創出や取引・協業関係の構築・維持・強化等を 通じた中長期的な企業価値の向上 |
・㈱ブリヂストン 695,108株 |
同上 |
・三菱商事㈱ 472,987株 |
同上 |
・大同特殊鋼㈱ 164,459株 |
同上 |
・㈱九州フィナンシャルグループ 1,385,504株 |
同上 |
同業他社の「日本カーボン」と比較してみました。

(直近の決算より。株価などは2018年12月5日現在。)
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。
発行株式数の差が大きいですね。(一桁違います。)
日本カーボンには優待はありません。
売上の成長率は2社共それほど良くなさそうです。
有利子負債でいうと東海カーボンの方が良いですね。
ぱっと見の指標はそんなに良くない感じはしますが、悪くもないって感じですかね〜〜。
ストックオプションは両社共やっていません。
どっち?て言われれば優待がある「東海カーボン」かな?
🏦一株益の推移です。

2社共1期前はマイナスになっています。
次期予想はかなり上がっていますが、何かあるんでしょうか?
すみません、詳しくは調べていないので・・・。
これに到達すれば株価も上がるし、低かったら下がりそうですね。
東海カーボンの3Qの経常利益の進ちょく率は、69.9%で会社予想は増収増益、
日本カーボンの3Qの経常利益の進ちょく率は 79.1%でこちらも増収増益になっています。
売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。

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