『SDエンターテイメント』が優待の一部変更を発表。翌日株価が9%の下落!? その内容とは?

SDエンターテイメント株式会社」(JASDAQ)の優待内容と業績です。


🏦事業の内容は・・・ 

『当社グループは、当社及び連結子会社5社により構成されており、GAME事業、フィットネス事業、ボウリング事業及び施設管理事業を主たる業務としております。
(1) GAME事業部
この事業部は、当社において北海道内に7施設の大型複合施設併設内の大型店舗及び全国に8施設の単独中規模店舗のいわゆるゲームセンターのディノスパークを経営しております。
(2) フィットネス事業部
この事業部は、当社において全国に15施設のフィットネスクラブを経営しております。
(3) ボウリング事業部
この事業部は、当社において北海道内に9センターのボウリング場を経営しております。
(4) 施設管理事業部
① シネマ
この事業は、当社において北海道内に4施設、24スクリーンの映画館を経営しております。
② その他
当社での土地・建物の賃貸収入等であります。
(5) その他
その他の事業として、当社において全国に5施設のネットカフェ、連結子会社において介護施設、保育事業、通信事業、事務用品・ソフトウェア販売等を経営しております。 』
(有価証券報告書より一部抜粋)

特色は、「北海道中心にゲーム、ボウリング展開だが売却、フィットネスなど集中へ。RIZAPグループ」となっています。


昭和29年5月札幌市に映画興行を主たる事業目的とする須貝興行㈱を設立。
昭和39年2月ボウリング場経営に着手。
昭和48年9月石油ショックによる景気後退、急激なボウリング人気衰退の
ため、開業間もない須貝ボウルアポロンを皮切りに、
ボウリング場の閉鎖を開始。
昭和49年5月札幌須貝ビル内ボウリング場を映画館に転換。
以後ボウリング場の映画館転換を展開。
昭和53年12月札幌須貝ビル内テナントを
ゲームセンターに転換。ゲーム場経営に着手。
平成5年7月大型複合アミューズメントビル、ディノス白石をオープン。
平成8年9月日本証券業協会に株式を店頭登録。
平成16年12月日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に
株式を上場。
平成21年7月商号を㈱スガイ・エンタテインメントから㈱ゲオディノスに変更。
平成25年7月商号を㈱ゲオディノスからSDエンターテイメント㈱に変更。



🏦優待変更の理由・・・

『当社は、平成31年3月末日の株主名簿に記載の株主様には、通常の株主優待に加え、創業100周年記念優待を実施いたしますが、今回、通常の株主優待に関して、その内容を変更させていただきます。
平成30年11月30日付「株式会社スガイディノスの株式譲渡契約の締結及びそれに伴う子会社の異動に関するお知らせ」にて公表したとおり、当社のエンターテイメント事業の新設分割及び新設会社の譲渡に伴い、エンターテイメント事業は当社の事業ではなくなりました。
そのため、エンターテイメント事業でも ご利用いただけた施設利用券を廃止し、今後は当社の現在の主力事業であるフィットネス事業で利用いただける施設利用券に変更いたします。
また、今までは施設利用券と優待商品のいずれかをご選択いただく形としておりましたが、施設利用券の利用先が縮小されることを鑑み、選択制を廃止し、施設利用券と優待商品の両方をご提供する優待制度に変更し、内容を充実いたします。』
(適時開示より)

エンターテイメントの事業が無くなったからその分の優待も無くなるんですね。


🏦優待変更内容は・・

変更前 3月末日の年1回 (1)(2)のどちらか選択
  (1)自社及びRIZAPグループ商品
  (2)自社が経営するレジャー施設を無料で利用
   できる施設利用券

100株以上
 (1) 6,000円相当 (2) 8枚(8,000円相当)
200株以上
 (1) 12,000円相当 (2) 16枚(16,000円相当)
400株以上
 (1) 24,000円相当 (2) 32枚(32,000円相当)
600株以上
 (1) 30,000円相当 (2) 40枚(40,000円相当)
1,000株以上
 (1) 36,000円相当 (2) 48枚(48,000円相当)


変更後 3月末日の年1回 (1)(2)の両方を贈呈
  (1) 自社及びRIZAPグループ商品
  (2) 自社が経営するフィットネス施設を無料
    で利用できる施設利用券

100株以上
 (1) 3,000円相当 (2) 4枚(8,000円相当)
200株以上
 (1) 6,000円相当 (2) 8枚(16,000円相当)
400株以上
 (1) 12,000円相当 (2) 16枚(32,000円相当)
600株以上
 (1) 15,000円相当 (2) 20枚(40,000円相当)
1,000株以上
 (1) 18,000円相当 (2) 24枚(48000円相当)


エンターテイメントのシネマ・ボウリング・ゴルフシミュレーション・ゲームメダル・ネットカフェが使えなくなるのは痛いですね。
両方使えることのなったもののRAIZAPは安くなってフィットネスは2,000円券?だと使い勝手も悪くなりそうです。
今までエンタ系の優待を期待していた人にとっては改悪になってしまいましたね。
ゲームはするけど、フィットネスは行かないよって言う人も結構いるんじゃないでしょうか?

あっ、創業100周年記念優待のンターテイメント事業(シネマ・ボウリング・ゴルフシミュレーション・ゲームメダル)施設及び自社施設(フィットネス・ネットカフェ)が利用できる「創業100周年記念優待券」は今年の3月末の優待で4枚贈呈されます。


🏦開始時期は・・・

2019年3月末日現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。
今回の権利付最終売買日は、2019年3月26日になります。
優待発送は6月をめどにしているようです。


2019年3月18日終値の株価が、545円でしたので、この日の株価だと最低優待権利の100株で、
54,500円必要になります。
(他に手数料などかかります。)

手が出せる金額ですが・・・。


🏦発表後の株価推移は・・・

株価前日比
発表前 3/13終値618円
発表日 3/14終値627円15:30発表
発表後 3/15終値567円-60円(-9.57%)
発表後 3/18終値545円-22円(-3.88%)

適宜開示速報で優待制度新設以外のお知らせはありませんでした。

発表後は9%以上下がってしまいましたね。
やっぱりレジャー系の優待がなくなるのはインパクトが強かったのかもしれません。


2019年3月期の年間予想配当金は・・・3.4円です。
3/18時点の配当利回りは、約0.62%になります。
やっぱり低い。


🏦3/18の株価で優待が行われたと仮定しての配当+優待概算の年間予想利回りは・・・

100株以上(54,500円) 
11,340円相当20.81%
200株以上(109,000円) 
22,680円相当20.81%
400株以上(218,000円) 
45,360円相当20.81%
600株以上(327,000円) 
57,040円相当17.44%
1,000株以上(545,000円) 
69,400円相当12.73%

(税金などは考慮していません。)
優待の利回りが高いですね!!
ここは配当よりも優待狙いで保有するって感じかな?







直近1年間の高値は、969円(2018/03/19)・安値は、306円(2018/12/25)です。
差は、663円です。中間値は、637.5円ですのでこれより下がってますね。
形がRAIZAPとのチャートにも似ています。
10年前から見ると、200円台を推移していたのが2014年に600円台に上がって2017年に2,000円台まで上がって今の500円台になっている感じです。


🏦発表日終値(3/14)の過去同日(休みの場合は翌営業日)株価の推移です。
SD株価推移グラフ.png
2018年から下がっています。


🏦決算経営指標等の推移です。
SD推移.png
(売上高、純利益、営業CF、有利子負債は百万円単位)
一株益、一株純資産は、株式分割・併合があった場合は調整しています。
SD推移グラフ.png
グラフでみると、売上と負債が近いです。(共に千万円単位)
極端に言うと、売上の分は大部分が負債で飛んでいってしまうってことでしょうか?


直近連結の連結の3年間では、
曇り晴れ.png 売上げはやや上がっています。
晴れ.png 営業活動によるキャッシュ・フローの赤字はありません。
曇り晴れ.png 一株益はマイナスからの復活ですが・・。
晴れ.png 一株純資産は上がっています。
雨.png 自己資本比率は平均で22.1%です。
雨.png 自己資本利益率は平均で-0.9%です。
雨.png 有利子負債依存率は平均で62.4%です。

晴れが少ないです。
利益と有利子負債はいずれも雨マークになっています。
ライザップグループには厳しい数字かもしれません。
利益率はマイナスになっていますが、これから良くなっていくかどうかですね。



🏦大株主の状況(上位5番目まで)

・RIZAPグループ㈱59.63%
・㈱北洋銀行4.73%
・中道リース㈱0.82%
・SDエンターテイメント
 従業員持株会
0.49%
・㈱つうけん0.34%

*個人その他の株主数 10,175人で、その他と合わせた所有株式数の割合は全体の 31.62%です。
(2018年3月31日現在)
大株主はRAIZAPグループです。
個人の株主の割合は3割弱程度になっています。
株価も高くないし、優待利回りはいいのでもっと個人株主が多のかと思っていました。



🏦当年度 特定投資株式(貸借対照表計上額上位)

・中道リース㈱27,000株
・㈱北洋銀行31,000株
・セガサミーホール
 ディングス㈱
6,342株
・㈱エコミック3,600株


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比較は、SDエンタはフィットネス系をメインにしていくみたいですが、今回はエンタ系にしてちょっと規模の大きさが違いますけど近そうなラウンドワンにしてみました。
SD比較.png
(直近の決算より。株価などは2019年3月20日現在。)
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。

ラウンドワン、思ったより歴史は古くなかったです。
昔に比べてかなり有利子負債が改善された気がします。
2社共5年、10年前からみると株価が上がっています。
SDエンタは負債がちょっと多くて資産/負債も100%を超えて流動負債が多くなっています。
また、ROEはかなり低なっていますので投資効率は悪い感じですね。
今後は、フィットネス系にシフトするようですのでどこまで盛り返せるかですかねー?


🏦一株益の推移です。
SD一株益.png
トレンド線をみるとラウンドワンはマイナスからの復活!って感じで急に右肩上がりになっています。
SDエンターテイメントもマイナスからの復活をしていて微妙に右肩上がりになっています。


SDエンターテイメントは、負債も多いので指標面でちょっと・・・って感じがありますが、今後を期待しつつフィットネスを利用する人にはいいかもしれません。
どちらかと言うと、ゆっくりキャピタルゲインを期待しながら優待のインカムゲインを狙うって感じですかねー?

エンタ系の優待だったらラウンドワンがいいかもですね。



売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。




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