『東都水産』が株主優待新設!配当と合わせると利回りほぼ4%です。同業比較有りま〜〜す。
2019/5/17に株主優待制度の導入に関するお知らせがあった「東都水産株式会社」(東証一部)の優待内容と指標はどんな感じでしょう?
🏦 事業の内容は・・・
『主たる事業は水産物卸売業であり、卸売市場において生鮮及び加工水産物の受託及び買付販売を行っており、それに関連又は附帯する事業として冷蔵倉庫業、水産物の製造加工、不動産の賃貸等の経営を行っております。』(有価証券報告書より抜粋)
🏦 ざっくり沿革・・・
昭和23年4月 鮮魚介及び加工水産物の荷受機関として業務開始
昭和30年10月 東京証券取引所において株式公開(店頭売買)
昭和31年9月 東京証券取引所において株式上場
🏦 優待制度導入の目的・・・
適時開示に記載なし
🏦 優待内容は・・・
9月末日の年1回 ポイント進呈
初年度 | 2年以降 | |
100株以上 | 3,500 | 3,850 |
200株以上 | 7,000 | 7,700 |
300株以上 | 11,000 | 12,100 |
400株以上 | 15,000 | 16,500 |
500株以上 | 20,000 | 22,000 |
*1ポイント1円換算で、株主様限定の特設ウェブサイト「東都水産プレミアム優待倶楽部」から豊洲市場ならではの目利き力を活かした当社お奨めの水産物をはじめ、厳選された約2,000点の品物の中から、お好きなお品物を進呈ポイントに応じて交換出来ます。(2019年11月上旬開設予定)
*保有期間2年以上継続の株主さんとは、2019年9月末日以降の毎年9月末日現在において、2年以上継続(同一の株主番号で9月末日に2回以上連続)して株主名簿に記載または記録された株主さんということですので、遡りはなくて今回は2年以上の人はいないってことですね。
*ポイントは次年度に繰り越せます。(最長2年、但し同一株主番号が条件です)
🏦 開始時期は・・・
2019年9月末日現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。
この優待が欲しい方は2019年9月26日までに保有して下さい。
2019年5月20日終値の株価が、2,554円でしたので、この日の株価だと最低優待権利の100株で255,400円必要になります。
(他に手数料などかかります。)
う〜〜ん、微妙な金額ですね。(私的感覚です)
🏦 発表後の株価推移は・・・
発表前 5/16終値 2,394円
発表日 5/17始値 2,409円 13:00発表
発表後 5/17終値 2,507円
前日差 +113円(+4.72%)
発表後 5/20終値 2,554円
前日差 +47円(+1.87%)
適宜開示速報で優待制度新設以外のお知らせは「剰余金の配当に関するお知らせ」がありました。
配当額は前期と同じですが、前期は記念配当があったので実質的には増配ということになります。
2020年3月期の年間予想配当金は・・・65円です。
5/20時点の配当利回りは、約2.55%になります。
🏦 5/20の株価で、配当+優待概算の年間予想利回りは・・・
100株以上 | (255,400円) | |
初年度 | 10,000円相当 | 3.92% |
2年以降 | 10,350円相当 | 4.05% |
200株以上 | (510,800円) | |
初年度 | 20,000円相当 | 3.92% |
2年以降 | 20,700円相当 | 4.05% |
300株以上 | (766,200円) | |
初年度 | 30,500円相当 | 3.98% |
2年以降 | 31,600円相当 | 4.12% |
400株以上 | (1,021,600円) | |
初年度 | 41,000円相当 | 4.01% |
2年以降 | 42,500円相当 | 4.16% |
500株以上 | (1,277,000円) | |
初年度 | 52,500円相当 | 4.11% |
2年以降 | 54,500円相当 | 4.27% |
*1ポイント1円として算出。
中央魚類の3,500円相当の優待を意識しているんでしょうか?
優待プラスにするとほぼ4%になりますね!!
しかも、株数が増えると若干ですが、利回りが良くなりのも意外と珍しいかも。
直近1年間の高値は、2,655円(2019/02/19)・安値は、1,803円(2018/12/25)・・・ここもこの日に最安値になっていますね。
差は、852円です。中間値は、2,229円ですのでこれより上がっていますね。
5年前から見ると1,950円が中心値でしたが、去年あたりからちょっと上がって来ています。
🏦 発表日翌日終値(5/20)の過去同日(休みの場合は翌営業)株価の推移です。

右肩上がりになっていますね。
🏦 決算経営指標等の推移です。

売上高、純利益、営業CF、有利子負債は百万円単位

有利子負債依存率はちょっと高めです
利益率は低いですね。
一株益は上下はあるものの安定していると思います。
直近連結の5年間では、







晴れ間にちょっと雲行きがあやしくなって来ちゃったかな?って感じですかね〜〜。
🏦 大株主の状況(上位5番目まで)
・㈱三陽
11.82%
・㈱ヨンキュウ
7.98%
・松岡冷蔵㈱
7.87%
・みずほ信託銀行㈱ 退職給付信託
4.88%
・マルハニチロ㈱
4.06%
*個人その他の株主数2,456人で、その他と合わせた所有株式数の割合は全体の33.25%です。
(2018年3月31日現在)
🏦 当年度 特定投資株式(貸借対照表計上額上位5番目まで)
・㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ
929,890株
・マルハニチロ㈱
108,885株
・横浜丸魚㈱
210,000株
・㈱みずほフィナンシャルグループ
645,002株
・極東証券㈱
43,000株
水産卸売系で時価総額と株価が近い中央魚類と比較してみました。
*東都水産特色:『水産荷受け大手。冷蔵倉庫、不動産賃貸事業も併営。独立系。カナダで加工品の製造も行う』
*中央魚類特色:『水産荷受け大手。市場内取引多く、築地の取扱金額トップクラス。日本水産などが大手荷主』

(直近の有価証券報告書より、株価などは2019年5月20日現在)
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。
2社共純利益率は低めで、直近3年の成長率は下がり気味です。
配当や100株での優待はほぼ同じ位なので、自己資本比率やROEを比べると東都水産の方がやや有利って感じです。
🏦 一株益の推移は・・・

2社共マイナスはありません。
次期予想は東都水産は下げていますが、中央魚類は上げています。
それでもトレンド的には2社共下がっていますね。
魚離れが進んでいるんでしょうか?それとも魚が捕れないとか。
売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。

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