『森永乳業』が優待内容を変更(拡充)しました。自社製品選択制ですが拡充かな?指標は?雪印メグミルクの比較もありますよ〜。
2019/8/30に株主優待制度の拡充に関するお知らがあった「森永乳業株式会社」(東証一部)の変更内容と指標はどんな感じでしょう?
🏦 事業の内容は・・・
『当社の企業集団は、当社、子会社52社および関連会社6社で構成され、市乳、乳製品、アイスクリーム等の食品の製造販売を中心に、さらに飼料、プラント設備の設計施工、その他の事業活動を展開しております。』
(有価証券報告書より抜粋)
🏦 ざっくり沿革・・・
1917年9月 日本煉乳株式会社設立
1920年7月 森永製菓株式会社と合併し、同社畜産部(後に煉乳部)となる
1927年9月 森永製菓株式会社煉乳部を分離し、新たに森永煉乳株式会社設立
1941年5月 森永煉乳株式会社を森永乳業株式会社に改称
1942年10月 森永製菓株式会社と合併
1943年11月 森永製菓株式会社を森永食糧工業株式会社に改称
1949年4月 森永乳業株式会社設立
1954年9月 東京証券取引所に株式上場
🏦 株主優待制度の変更について・・・
『当社では、株主のみなさまからの日頃のご支援にお応えするとともに、当社商品に対するご理解を深めていただくことを目的として、株主優待制度を実施しています。
今般、より多くの株主のみなさまからのご支援にお応えできるよう、また、より多くの方に当社株式に対する魅力を感じていただけるよう、下記のとおり株主優待制度を拡充いたします。』(適時開示より)
🏦 優待内容は・・・
現行 9月末日の年1回 自社商品
100株以上 | 「森永絹ごしとうふ」6丁 |
200株以上 | 「森永絹ごしとうふ」12丁 |
500株以上 | 自社商品詰め合わせ (「森永絹ごしとうふ」6丁含む) |
変更後 9月末日の年1回 自社商品(AコースまたはBコースからの選択制)
100株以上 | 870円相当 |
200株以上 | 1,740円相当 |
500株以上 | 3,140円相当 |
ちなみに、
Aコースは、「森永絹ごしとうふ」を中心とした商品をお届けするコース
Bコースは、「森永絹ごしとうふ」以外の当社商品をお届けするコース
だそうです。
豆腐も良いけど、選択性になって良かったですね。
🏦 開始時期は・・・
2019年9月末日現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。
この優待が欲しい方は2019年9月26日までに保有して下さい。
2019年9月3日終値の株価が、4,385円でしたので、この日の株価だと
最低優待権利の100株で438,500円必要になります。
(売買単位は100株、他に手数料などかかります。)
ちょっと保有するには高い・・かな?
🏦 発表後の株価推移は・・・
発表前 08/29終値 4,275円
発表日 08/30終値 4,390円 15:00発表
発表後 09/02終値 4,335円
前日差 -55円(-1.25%)
発表後 09/03終値 4,385円
前日差 +50円(+1.15%)
*うう〜〜ん、優待は良くなったと思ったのですが、翌日下がってしまいましたがすぐに戻しましたね。
適宜開示速報でこれ以外のお知らせは「森永乳業株式会社第17回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の発行について」がありました。
2020年3月期の年間予想配当金は・・・60円です。
9/3時点の配当利回りは、1.37%になります。
配当性向も15%程度なので、まぁ低めですね。
🏦 9/3の株価で、変更後の優待概算の年間予想利回りは・・・
100株以上 | (438,500円) | |
6,870円相当 | 1.57% | |
200株以上 | (877,000円) | |
13,740円相当 | 1.57% | |
500株以上 | (2,192,500円) | |
33,140円相当 | 1.51% |
配当利回りとあまり変わりませんね・・・。
直近1年間の高値は、5,100円(2019/07/16)・安値は、2,764円(2018/10/29)
差は、2,336円です。中間値は、3,932円ですので現在は中間値よりも高めです。
5年間で見ると上下はあるもののまあまあ右肩上がりになっています。
🏦 発表日翌日終値(9/2)の5年前までと10年前の同日(休みの場合は翌営業)株価の推移です。

トレンド線は右上がりになっています。
🏦 決算経営指標等の推移です。

売上高、純利益、営業CF、有利子負債は百万円単位

直近連結の5年間では、







ちょっと曇りがちな晴れですね。
売上はほぼ横ばいで一株益は上がっているものの直近期が下がっています。
純利益率は低めです。
有利子負債はちょっと多めで、依存率は26%ほどになっています。
同業他社はどうなのか下の表で比較してみましょう。
🏦 大株主の状況(上位5番目まで)
・森永製菓株式会社
10.61%
・株式会社みずほ銀行
4.94%
・日本マスタートラスト信託銀行株式会社
4.08%
・GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL
3.75%
・日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
3.53%
*個人その他の株主数21,849人で、その他と合わせた所有株式数の割合は全体の19.45%となっています。
(2019年3月31日現在)
意外と個人の比率が低いと感じました。
🏦 当年度 特定投資株式(貸借対照表計上額上位5番目まで)
・ゼリア新薬工業㈱
2,040,215株 4,341百万円
*食と医の分野が関連した健康・予防医学の分野において当社の機能素材事業の関連で関係を深めていく可能性があるため。
・森永製菓㈱
686,384株 3,215百万円
*「森永」ブランドの共有関係維持のため/営業取引における企業間取組の強化・推進のため。
・㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ
2,799,000株 1,950百万円
*金融機関との円滑な決済・借入取引の強化・推進のため。
・㈱ラクトジャパン
100,000株 362百万円
*海外からの原材料の円滑な調達取引の強化・推進のため。
・㈱みずほフィナンシャルグループ
3,940,000株 754百万円
*金融機関との円滑な決済・借入取引の強化・推進のため。
同業他社の雪印メグミルクと比較してみました。
*森永乳業特色:『業界2位。チルドカップ乳飲料、チーズで高シェア。乳酸菌などBtoBの菌体販売にも注力』
*雪印メグミルク特色:『雪印乳業と日本ミルクコミュニティが11年に統合。ヨーグルトが成長中。海外進出も積極化』

(直近の有価証券報告書より、株価などは2019年9月3日現在)
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。
雪印メグミルクの前身は大正14年創業で雪印乳業は昭和25年に設立しましたが、 牛肉産地偽装問題によって平成14年に廃業・解散しました。
株主優待はありません。
売上はほぼ同じような感じですが、有利子負債は雪印メグミルクがちょっと良いですし、ストックオプションはやっていなくて指標的にはメグが良いと思います。
株価も森永よりも安いし・・・。
🏦 一株益の推移は・・・

トレンド線的には2社とも右上を向いています。
森永は上がり方がちょっと急すぎかなー?
売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。

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