海苔製造の『大森屋』が2019/10/8に優待変更をしました。ある意味拡充かな?でも株価は全く・・です。
2019/10/8に株主優待制度の変更に関するお知らがあった「株式会社 大森屋」(JASDAQ)の変更内容と指標はどんな感じでしょう?
🏦 事業の内容は・・・
『当社グループは、当社及び連結子会社(大森屋(上海)貿易有限公司)の計2社で構成され、海苔を中心とした食料品全般にわたる食品製造販売事業及び不動産賃貸事業を主な内容として事業活動を展開しております。』
(有価証券報告書より抜粋)
🏦 ざっくり沿革・・・
昭和30年3月 大阪市福島区大野町に、加工海苔の製造販売を目的に株式会社大森屋を設立。
平成7年6月 日本証券業協会に登録。
平成10年4月 大森実業株式会社を吸収合併。
平成16年12月 株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。
平成22年4月 ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。
平成25年7月 大阪証券取引所の現物市場が東京証券取引所の現物市場に統合のため、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
🏦 株主優待制度の変更の理由は・・・
『当社では、株主の皆様の日頃のご支援、ご愛顧に感謝するとともに、当社株式への投資の魅力を高めるため、株主様への優待品を年間合計5,000円相当から6,000円相当へと金額を変更いたします。
また同時に、昨今の全国的な物流コストの上昇を鑑み、年2回のお届けを年1回に変更いたします。』(適時開示より)
🏦 優待内容は・・・
現行 3月末日と9月末日の年2回 自社製品
1,000株以上 | 3月 2,000円相当 |
〃 | 9月 3,000円相当 |
変更後 9月末日の年1回 自社製品
1,000株以上 | 6,000円相当 |
一応、金額が上がったので拡充ですね。
🏦 開始時期は・・・
2020年9月末日現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。
この優待が欲しい方は2020年9月28日までに保有して下さい。
今年9月の優待をもって現制度は廃止になってしまったので、来年3月の優待はありません。
2019年10月10日終値の株価が、806円でしたので、この日の株価だと
最低優待権利の1,000株で806,000円必要になります。
(売買単位は100株、他に手数料などかかります。)
優待権利の金額になると高いですね。
🏦 発表後の株価推移は・・・
発表前 10/07終値 806円
発表日 10/08終値 806円 17:00発表
発表後 10/09終値 806円
前日差 0円(0%)
発表後 10/10終値 806円
前日差 0円(0%)
*発表翌日は810円までは上がりましたが終値は4日間同じです。
出来高も2,300株とあまり人気もなさそうです。
これ以外の適宜開示速報のお知らせはありませんでした。
2019年9月期の年間予想配当金は・・・15円です。
10/10時点の配当利回りは、1.86%になります。
配当性向も33.1%で、まあいい感じだと思います。
🏦 10/10の株価で、変更後の優待概算の年間予想利回りは・・・
1,000株以上 | (806,000円) | |
21,000円相当 | 2.61% |
直近1年間の高値は、931円(2018/10/09)・安値は、797円(2019/08/20)
差は、134円です。中間値は、864円ですので現在は中間より下がっています。
5年間で見ると1,050円位から徐々に下がって来て現在は800円台になっています。
🏦 発表日翌日終値(10/9)の5年前までと10年前の同日(休みの場合は翌営業)株価の推移です。

株価は上がったり下がったりでトレンド線は右下がりになっていますね。
🏦 決算経営指標等の推移です。


直近連結の5年間では、







直近期は、一株益など良くなりましたが5期前からみると安定していません。
負債はほぼゼロでしたが直近期に長期借入れが少し出てしまいましたが、自己資本比率は高くて良いですね。
同業他社はどうなのか下の表で比較してみましょう。
🏦 大株主の状況(上位5番目まで)
・大森屋共栄持株会
9.01%
・稲野達郎
6.10%
・稲野貴之
5.65%
・稲野節子
4.70%
・稲野惠子
3.88%
*個人その他の単元株主数1,490人で、その他と合わせた所有株式数の割合は全体の77.11%となっています。
(2018年9月30日現在)
個人株主数は少なめですが割合は大きいですね。
稲野ファミリーだけでも20%保有です。
🏦 当年度 特定投資株式(貸借対照表計上額上位5番目まで)
・㈱セブン&アイ・ホールディングス
23,906株
*取引関係の維持・強化のため
・㈱関西スーパーマーケット
64,650株
*取引関係の維持・強化のため
・㈱イチネンホールディングス
30,870株
*取引関係の維持・強化のため
・エイチ・ツー・オーリテイリング㈱
18,038株
*取引関係の維持・強化のため
・杉村倉庫㈱
58,000株
*長期安定保有目的
・㈱関西スーパーマーケット
水産・水産加工品の会社であじかんと比較してみました。
*大森屋の特色:『加工のり唯一の上場企業。三菱商事、伊藤忠商事に約6割販売し全国営業。総菜向け等直販も』
*あじかんの特色:『卵加工品、水産練り製品など業務用食材主力。自社企画品やゴボウ茶事業強化。中国市場開拓』

(直近の有価証券報告書より、株価などは2019年10月10日現在)
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。
全体的に見てあじかんは青文字が多いのですが、ギリギリ青文字になっているのが多いですね。
配当金は同じ、ストック・オプションもやっていません。
売上成長率も同じような感じになって来ていますね。
🏦 一株益の推移は・・・

トレンド線的には2社共上がっていますが、安定はしてないようです。
売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。

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