モスバーガーの『モスフードサービス』が2019/10/28に優待拡充をしました。しかし、こちらも株価は全く・・でした。指標も・・ケンタとの比較もありますよー。


2019/10/28に株主優待制度の一部拡充に関するお知らせがあった「株式会社 モスフードサービス」(東証第1部)の変更内容と指標はどんな感じでしょう?


🏦 事業の内容は・・・ 
『当社グループは、㈱モスフードサービス(当社)及び子会社12社、関連会社12社により構成されており、主にフランチャイズシステムによる飲食店の展開を事業としております。事業は大きく「モスバーガー」等の商標を使用した飲食店を展開する「モスバーガー事業」、「マザーリーフ」「MOSDO」「ミアクッチーナ」「あえん」「chef's V」「GREEN GRILL」等の商標を使用した飲食店を展開する「その他飲食事業」、これらの飲食事業を衛生、金融、保険等で支援する「その他の事業」に分けることができます。』(有価証券報告書より抜粋)

🏦 ざっくり沿革・・・
1972年7月 東京都新宿区に「ハンバーガーの製造販売及び販売指導」を事業目的として株式会社モス・フード・サービスを設立
1973年11月 フランチャイズ1号店新瑞店(愛知県)オープン
1984年6月 商号を「株式会社モスフードサービス」と変更
1985年11月 株式を店頭売買銘柄として社団法人日本証券業協会に登録
1988年3月 株式を東京証券取引所市場第二部に上場
1996年9月 東京証券取引所市場第二部より同市場第一部へ指定替え

🏦 株主優待制度の変更の目的は・・・
『当社の株主優待制度は、株主の皆様の日頃のご支援に感謝するとともに、優待制度を通じて当社の店舗をご利用いただき、当社の事業へ更なるご理解を深めていただくことを目的としております。
この度、株主の皆様のご意見を参考に、一層の充実を図り、魅力ある制度とするため、株主優待制度の拡充を実施いたします』(適時開示より)

🏦 優待内容は・・・
現行 3月末日と9月末日の年2回 優待券(500円券)
100株以上2枚(1,000円相当)
500株以上10枚(5,000円相当)
1,000株以上20枚(10,000円相当)


変更後 3月末日と9月末日の年2回 優待券(500円券)
100株以上2枚(1,000円相当)
300株以上6枚(3,000円相当)
500株以上10枚(5,000円相当)
1,000株以上20枚(10,000円相当)

300株以上の区分が増えました。
これで、買増する人が増えるかな?

🏦 開始時期は・・・
2020年3月末日現在の株主名簿に記録された株主さんから開始です。
この優待が欲しい方は2020年3月27日までに保有して下さい。


2019年10月30日終値の株価が、2,767円でしたので、この日の株価だと
最低優待権利の100株で276,700円必要になります。
(売買単位は100株、他に手数料などかかります。)


🏦 発表後の株価推移は・・・
発表前 10/25終値 2,757円
発表日 10/28終値 2,791円 15:00発表
発表後 10/29終値 2,769円
    前日差  -22円(-0.8%)
発表後 10/30終値 2,767円
    前日差  -2円(-0.07%)

*これ以外の適宜開示速報のお知らせはありませんでした。
発表翌日は買増があるどころか2日間下がってしまいましたね。
優待の拡充効果は低く株価にはあまり反映されていないようです。


2020年3月期の年間予想配当金は・・・28円です。
10/30時点の配当利回りは、1.01%になります。
予想配当性向は32.8%で、まあいい感じだと思います。


🏦 10/30の株価で、変更後の優待概算の年間予想利回りは・・・
100株以上(276,7000円) 
4,800円相当1.73%
300株以上(830,100円) 
14,400円相当1.73%
500株以上(1,383,500円) 
24,000円相当1.73%
1,000株以上(2,767,000円) 
48,000円相当1.73%

すべて同じ利回りですね。






直近1年間の高値は、3,130円(2018/11/09)・安値は、2,290円(2019/08/15)
差は、840円です。中間値は、2,710円ですので現在は中間値程度ですね。
5年間で見ると中間値は2,838円で、2,100円位から徐々に上がって来て3,600円位が天井で徐々に下がっていますが現在はちょっと上がって来ています。


🏦 発表日翌日終値(10/29)の5年前までと10年前の同日(休みの場合は翌営業)株価の推移です。
モス株価推移.png
株価は上昇したあと、今のところ下がり傾向になっていますがトレンド線はまだ上昇しています。


🏦 決算経営指標等の推移です。
モス推移.png
*フリーCFは、営業CF+投資CFでプラスが望ましいが大規模な設備投資などで一時的にマイナスになることもあります。
*現金残高は、現金及び現金同等物の期末残高です。年々少なくなっていく会社は注意ですね。(ここは今の所大丈夫です。)

モス推移グラフ.png

47期がマイナスになっていますね。
これは8月に起きた食中毒事故の影響があって売上高前年度比7.2%減、営業利益同86.1%減、経常利益同81.5%減となっています。
フード関係では食中毒は痛いですね。

直近連結の5年間では、
曇り.png 売上げはほどんど変わりません。

晴れ.png 営業活動によるキャッシュ・フローの赤字はありません。

曇り.png 一株益はマイナスが1期あって安定もしていませんん。

晴れ曇り.png 一株純資産は微妙ながら上がっています。

晴れ.png 自己資本比率は平均で75.8%です。

雨曇り.png 自己資本利益率は平均で3.4%です。

晴れ.png 有利子負債依存率は平均で2.7%です。

晴れが多いのですが、曇りがちになっています。
利益はあまり良い感じではなさそうですが、自己資本比率は高めで有利子負債依存率は少なめになっています。
が、有利子負債がちょっとづつ上がっているのが気になります。


🏦 大株主の状況(上位5番目まで)
・日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
  7.52%
・紅梅食品工業株式会社
  4.49%
・株式会社ダスキン
  4.22%
・株式会社ニットー
  3.89%
・日本生命保険相互会社
  3.88%

*紅梅食品工業株式会社はハンバーガーのパティ他を作っている会社です。

*個人その他の単元株主数35,930人で、その他と合わせた所有株式数の割合は全体の49.41%と発行済株式の半分が個人で持っていることになっています。
(2019年3月31日現在)

🏦 当年度 特定投資株式(貸借対照表計上額上位5番目まで)
・株式会社ダスキン
  2,002株 
 *資本・業務提携に資すること

・山崎製パン株式会社
  1,544株 
 *仕入取引上の関係強化

・日本ハム株式会社
  209株 
 *仕入取引上の関係強化

・富士急行株式会社
  183株 
 *販売取引上の関係強化

・株式会社T&Dホールディングス
  151株 
 *金融機関との安定的取引に資するため



ファーストフード(ハンバーガー)の会社でいろんな面で比較的近い日本KFCホールディングスと比較してみました。
*モスフードサービスの特色:『「モスバーガー」展開。業界2位、商品力に定評。FC比率8割強。ダスキンと資本・業務提携』
*日本KFCホールディングスの特色:『FC軸に「ケンタッキーフライドチキン」展開。宅配ピザ事業は17年6月売却。三菱商事系』
モス比較.png
(直近の有価証券報告書より、株価などは2019年10月30日現在)
・カッコ内の数字はsatou独自の判断基準です。
・流動負債/流動資産は数値が小さい方が流動資産が多いです。

モスフードはちょうど前期が数字が悪かったので青字が多めになってしまいました。
ケンタッキーも青字が多めですが、ギリギリ青字になっているものもあります。
配当は50円はあるので(配当性向は高めですが)良いと思います。
2社共、ストックオプションは無く、自己資本比率はそこそこ高めで有利子負債依存率は低めでこちらも良いです。
が、売上成長率が鈍化していますね。
PERも高めです。


🏦 一株益の推移は・・・
モス一株益.png
2社共安定していないのが分かります。
トレンド線的にはモスは下がってケンタは上がっていて真逆になっていますね。



売買ご判断は・・・・・ご自身の責任でお願いしま〜〜す。








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